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タップシューズの
セルフメンテナンス

タップシューズのお手入れ方法

音を奏でる楽器とダンスシューズという両方の組み合わせを求められるタップシューズは、
そのバランスを保つために定期的なメンテナンスが必要です。
タップシューズのお手入れについて

タップシューズは一般的な革靴と同様に,お手入れをしていかなければ色褪せや艶がなくなりどんどん劣化していきます。
また音を奏でる楽器という役割も持っていますので、使用後にシューズ袋に入れたままにしたりする事や、適所ではない場所に放置することで、機能の低下に繋がる場合がございます。
タップシューズを長く愛用する為に、ここではご自分で出来る簡単なメンテナンス方法をご紹介します。


〇メンテナンスにあると便利な道具類
①ドライバー ➁豚毛ブラシ (クリーム用)➂馬毛ブラシ(ほこり落とし) ④汚れ落としクリーム ⑤シューズクリーム ⑥クロスまたは布

① ネジの調整
タップスを留めるネジは、振動により少しづつ弛みが起こり、音質の変化を引き起こします。
また、弛みのある状態で使用し続けると、ネジ山が壊れやすくなり、より弛みに拍車がかかります。
これらを回避し長持ちさせる為には、定期的にドライバーによる増し締めが必要です。
チェックするタイミングは使用頻度や脚力等によって様々ですので決まりはございませんが、1~3か月程度に1回の弛みチェックをおすすめいたします。

増し締めの際に注意する点は
ネジのサイズに合ったドライバーのサイズを使用する。
回す時はネジに対してドライバーを押し付ける方向にも力を加えて回す。
これらに気を付けることで、ネジがしっかり締まり、ネジ自体の破損を防げます。

尚、高音域を出すために、あえてネジを弛めに設定する場合もございます。
また、ゴムやプラスチック素材のソール/ヒールの場合は、ネジが完全に留まらない場合がございますが、ある程度のテンションが掛かっていれば、問題ございません。

ネジの設定を気にするのが面倒だという方には、ネジが弛まなくなる密着付け、弛めた状態でキープしやすいルース付けという加工もございます。
②革表面のメンテナンス
靴クリームには油分やロウ分が含まれており、販売時のシューズにはフロアでのスリップを避ける為、補色調整や光沢を出すためのクリームは使用されておりません。
革製品の為、ある程度の周期でケアした方が靴自体は長くご利用頂けますが、使用したクリーム等の磨き残しが床に付着すると、転倒の原因になりますので、拭き残しの無いよう注意して行ってください。

屋内で使用する事が主なタップシューズの磨きには、表面の汚れを落とす以上に、柔軟性をキープさせるための養分を与えることが大きな目的となります。
靴の磨き方に関しては、一般的な革靴のメンテナンス方法と同様です。
1.シューキーパーを靴に装着します。シューキーパーを入れる事で、履きシワ伸び汚れなどを取りやすくします。
2.馬毛ブラシを使い表面のほこりや汚れを落とします。
3.汚れ落としクリームを使い汚れを落とします。
4.シューズクリームを全体に伸ばしていきます。キズや色褪せ部分等の細かな部分も塗っていきます。
5.クリームが乾燥しないうちに、豚毛ブラシを全体にかけながら余計なクリームを取り除きます。
6.クロスで磨きをかけて仕上がりです。

使用するクリームは、一般靴と違い伸縮性や柔軟性が求められますので、革のしなやかさをキープするために単純な補色用クリームでは無く、栄養の成分が入ったものがおすすめです。
エナメルシューズに関しましては、通常の靴クリームが使用できませんので、専用のローション等を使用した定期的なメンテナンスが重要になります。メンテナンスを行うことにより、エナメル本来の光沢を取り戻し、傷が付きやすい表面の保護が出来ます。
③保管方法
タップシューズにとって、湿度のある状態での保管は最も避けなくてはいけません。
練習を終え汗をかいたシューズをそのまま袋に入れて放置すると、明確に劣化が早まります。

具体的には以下のような症状の原因となります。
・革部分のカビの発生、硬化
・タップスの白錆び
・加水分解によるゴム部分、接着部分の強度低下 

カビは「高温」「多湿」「汚れ」の 3 つの条件が揃うと繁殖します。
1ヶ月以上使用しない場合は、袋から出してしっかりと汚れを落としてから、直射日光の当たらない風通しの良い場所で2・3日乾かしてからシューキーパーと一緒に箱に入れておきます。
箱に入れる事でホコリなどの汚れがつきにくくなります。箱には4方向に穴をあけ、乾燥剤等と一緒に通気の良い場所で保管します。

短期間の保管も汚れを落とし、シューキーパーを入れておく事でより長持ちします。
木製のものには除湿効果がありますが、軽量で持ち運びやすいプラスチック製のものには除湿効果はありませんので、プラスチック製のものをご使用の場合は、別途除湿対策のご検討を。
シューキーパーのサイズが合ってない場合、必要以上に革を伸ばしてしまう場合もございますので、必ずサイズを確認して使用するようにしてください。 
長い間保管していると革が乾燥した状態になります。そのままの状態で履くとひび割れ等の原因となりますので、長期保管後は乳化性の靴クリームで保湿をしてから使用するようにして下さい。
BASEMENT取り扱いメンテナンス商品
Collonil ウォーターストップカラーズ(靴クリーム)
高品質なアーモンドオイルが、皮革に栄養とツヤを与え、柔軟性を高めると共に補色を行うクリームです。
また、フッ化炭素樹脂により防水効果を与え、汚れの浸透を防ぎます。
黒、白、茶系2種と無色の4種類から色の選択ができますので、タップシューズ以外の革製品にも幅広くご利用になれます。
(ウォーターストップカラーズ/¥1,760)
Collonil シダーシューツリー(シューキーパー)
ヒノキ科のアロマティックシダーで作られたシューキーパーのため、心地良い香りと保管中の湿気取りに最適で、長期的に使用した際に、シューズの形状を保つのに大きく役立ちます。
(シダーシューツリー/¥5,940)
Collonil スプリングシューキーパー
型崩れ防止に特化したシューキーパーです。プラスチック製のため防湿効果はありませんが、その分軽量で持ち運び用に最適です。
※女性用/男性用の2種サイズがございます。
(スプリングシューキーパー/¥2,310)
Collonil ラックポリッシュ(エナメルローション)
塗って磨くだけで、ツヤを取り戻し、
エナメルの大敵であるヒビ割れを軽減します。
(ラックポリッシュ/¥1,540)
Collonil ライニガースプレー(クリーナー)
シューズのみではなく、革製品全般に使用可能なクリーナーです。
表面に付着した余分な光沢剤やシミ等を簡単に取り除きます。

※スエード、エナメル、爬虫類などの革には使用できません。
(ライニガースプレー/¥1,980)
Collonil シューフレッシュ(消臭・除菌スプレー)
消臭と同時に、臭いの元となる菌の増殖を抑える除菌効果のある、シューズ用消臭スプレーです。
(シューフレッシュ/¥1,540)
タップシューズを含めた靴全般の修理・加工を行っております。
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タップシューズ・フラメンコシューズの詳細は各ページをご確認下さい。

タップシューズのメンテナンス

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